CDS参考値 アイフルは4260

CDSとは

 クレジット・デフォルト・スワップCDSという金融商品がある。金融機関同士が相対で取引しているため、一般人からは目につきにくい。しかしAIGは、このCDSが元で破たんしかかったのだから油断はできない。
 CDSは、社債などを持つ投資家が、金融機関、保険会社からCDSを買っていれば、企業が倒産しても元本が戻ってくる金融派生商品だ。いわば倒産保険みたいなものなのだが、米国金融資本によってマネーゲーム化した。社債が発行されると、そのCDSが作られ、これが証券化(CDO=債務担保証券)、世界にばらまかれ、世界で取引規模が急速に膨らんだ。取引残高は全世界で一時期54兆ドルに達したというから(08年6月末時点。国際スワップデリバティブス協会発表)、すさまじい。日本の残高も80兆円程度に上るという。
※ただ、リーマンが破綻時、市場全体で同社CDSが4000億ドル程度存在したが、実際の決済額は60-80億ドル程度。

金融庁清算機関を通じての取引を義務化の方向

 相対取引のため、市場全体の動向がつかみにくく、一旦疑心暗鬼が始まると、金融機関同士で相互不信が拡大。金融システム自体がマヒする危険性がある。
 日本では、東京証券取引所や東京金融取引所が清算機関を設置しているが、金融庁清算機関で取引をするように義務付ける方向で検討に入ったという(日経09.8.28)。
 東京金融取引所は、J-CDSのサービス名称にて、クレジットデフォルトスワップ(CDS)価格
 因みに公表されているCDS参考値8月27日のトップはアイフルで、4260。クレディセゾンが460、アコムは257だ。ただアイフルCDS参考値がクレディセゾンのそれの10倍だからと言って、倒産リスクが10倍と言う意味ではないのでご注意。