ゴルフ会員権についての相談

ゴルフ会員権についての相談

 神奈川県の男性から次のような相談があった。
 17年前の平成4年にIゴルフクラブの会員になった。保証金200万円を支払った。預かり期間の15年を過ぎているので、保証金の返金を求めたら、平成32年まで待ってくれと言われた。どうしたらいいか。

ゴルフ会員権

 ゴルフクラブの会員になると、保証金を払わされ、証券のようなものを渡される。この相談の方も、200万円を支払い、「金200万円也」の金額が書かれた「Iゴルフ会員資格保証金証書」という証券のようなものを渡されているはず。そして券面には「発行の日より15年間据え置きとします。その後ご請求によりいつでも返金いたします」などとか書かれているはずだ。
 預かり期間の15年を過ぎた以上、ゴルフクラブとしては、200万円を請求されたら、ただちに支払わなければならない。しかし支払われないのは、ほかの会員からも返還請求があるからだろう。

ネットで調べてみる

 ネットで調べてみると、会員権の金額がたったの10万円。もし200万円の保証金を返してもらえる可能性があるなら、10万円なんて値段がつく訳はない。おそらく保証金返還請求が殺到して、返却もされていないからこの値段なのだろう。この相談者には、そのことを告げ、裁判して勝っても、保証金を回収できる見込みはないのではないかと回答した。