中国帰省ラッシュの悲惨

中国中央テレビ 帰郷ニュースに一生懸命のなぜ

 1月17日中国中央テレビの中心的ニュース番組新聞聯播のHPで、「あと9日で春節だが、故郷へ帰る膨大な人の流れが予測される。ナントカ駅当局は21日から24日が帰郷ラッシュになるだろうが、スムーズに運送できるよう頑張っている」「ここのところ列車の運行は順調で、遅れもない」というどうでもいい記事がアップされている。しかし、やたら春節に向けての帰郷者の交通の便をはかるための、関係当局の努力がよく取り上げられている。
   http://www.cctv.com/english/20090117/101807.shtml
 最近、同番組は何かと言うと、春節のため帰郷する出稼ぎ労働者のため国が便宜を図っているという番組を流していた。このニュースをいかなる意図で何度も流しているの、不思議だった。
※ この新聞聯播というニュース番組は中国共産党の宣伝番組的要素が強い。そのため地方テレビ局も毎日午後7時にはオリジナルの放送を流すことはできず、全国一斉にこの新聞聯播を流している。このため中国でトップの視聴率を誇っている。

疑問氷解

 そうしたところ法輪功のHPを見て初めて合点が行った。鉄道網が貧弱なため、毎年のように故郷に帰れない人間が出て、騒ぎになるのだという。しかも、さすが構造汚職大国中国。駅員に袖の下を出すと切符が手に入るらしいのだが、そのため鉄道運賃が飛行機料金並みの金額になってしまうこともあるという。
大紀元日本1月14日】中国の旧暦正月は、親戚家族が一堂に会するため帰省ラッシュとなる。毎年この時期になると、帰省の切符を手にいれるために、列車のチケット売り場は戦場と化する。
 毎年、旧正月の帰省時期になると、氷点下30℃の北部や、大雨にみまわれる南部でも、列車のチケット売り場は長々と並ぶ風景が繰り広げられる。民衆は寒さと飢え、雨や雪を耐えて、帰省切符を手に入れるために10時間以上或いは何日間もずっと並ぶ。
 このような状況に対して、鉄道部門は一切手を打たない。儲かることしか考えておらず、逆に切符を値上げする。この時期に民衆やお年寄りのために臨時の待合所や、臨時トイレ、24時間体制の臨時チケット売り場を設置すれば、問題をある程度解決できるが、中国共産党政権下の鉄道部門は何もしない。
 中国は低所得層が多いため、民衆の多くにとって鉄道は唯一の帰省手段である。しかし、鉄道部門はこの時期を利用し、切符を大幅に値上げする。列車の切符が、航空券並みの高さになることもある。

http://jp.epochtimes.com/jp/2009/01/html/d34650.html