中国の良いニュース 悪いニュース

お断り

これはアメリカンジョークでいう良いニュース、悪いニュースではないので、あしからず。
アメリカンジョークの良いニュース、悪いニュースとは次のようなものだ。
イラク戦争前のバグダッドの話。イラクの高官が多数のフセインの影武者に重大ニュースを伝える)
「まず良いニュースからだ、われらが大統領フセインが載っていた車が地雷で吹き飛ばされたが、幸い一命を取り留めた。ところで悪いニュースだが、大統領は事故のため手術で右足を切断されることになった。」
要するにお前たち影武者も、右足を切断することになったという、そういうブラックジョークなのである(上記はNewsweekに掲載されていた二コママンガからの引用)。

良いニュース

 まず良いニュースから。重慶市に住むある高校生は、学業は優秀だが、家が貧しいこともあり、級友のカネを盗んでしまった。彼は警察に逮捕されたが、学校が寛大な処分を求め、彼も全額弁償したため、警察はその学生に「一流大学に合格できれば不起訴にしてやる。」と約束した。彼は必死に頑張り一流大学に合格。すると検察官からクリスマスイブの12月24日にその学生あてに電話がきた。「メリークリスマス。君は不起訴だ!」。
 条件付きの不起訴というのは中国でもあまり例がないそうだ。
東京新聞08年12月27日朝刊)

悪いニュース

 ついで悪いニュース。て言うか、悪いというより、呆れたニュースだ。湖南省長沙市の遊園地「世界の窓」で、ドラえもん等のキャラクターを勝手にコピーして、年末特別イベント「コピー祭り」が行われている。同遊園地は「コピーを理解せず、関心を示さない人は落後者だ。」「コピーは文化。」などと言って、宣伝しているという。
東京新聞08年12月29日朝刊)
 中央政府は、著作権を守るように国民に呼びかけているが、地方政府はそれに従わない。大きな商業施設とか会社とかは、地方政府に賄賂を送っているし、地方政府も来客によって財政も潤うため、敢えて規制をしない。汚職こそ、中国の政治文化である。なお新華社通信によると、07年11月から1年余りで汚職などの不正で処分された役人が、15万1000人にも達するという。それでも汚職が無くならないのが中国なのである。
東京新聞08年12月28日朝刊)