刈込平均値

日銀が「物価の基調」をいうとき,一番参考にしているのが,コア(生鮮食品除く)でもなく,コアコア(生鮮食品,エネルギー除く)でもなく,「刈込平均値」だそうだ。今朝のモーニングサテライトで白井さゆり元日銀審議委員が明らかにした。

消費者物価指数を構成する要因から,変動が大きかったマイナス要因上位10%とプラス要因上位0%を機械的に取り除いたものが『刈込平均値』で,日銀のHPで毎月発表しているそうだ。

直近で言うと,これによって取り除かれたマイナス要因がエネルギー関係,プラス要因はミカン,テレビ等。

物価の基調からすると,現在のコアCPIだと上ぶれし過ぎてしまうし,コアコアCPIだと下ぶれし過ぎてしまうが,刈込平均値はその中間値に近くなっており,物価の基調をより正確に反映しやすいのだそうだ。