日本人の世界的発明 八木アンテナ ローソク足

中国メディア・南報網は26日、「日本人が発明して、人類の生活に大きな影響を与えた物」と題して、「味の素」、「インスタントラーメン」、「カラオケ」、「ローソク足」、「八木アンテナ」をあげたとのことです。
ローソク足とは、日毎、週毎、月毎の、始値終値、高値、安値を縦棒と縦線で表したチャートのことを言い、株取引等のテクニカル分析で使われています。江戸時代、大阪では米相場が立っており、米の先物取引が盛んでした。稀代の相場師本間宗久が18世紀後半に著作した「酒田秘法」では、「三尊天井」などローソク足を利用してのテクニカル分析が語られています。デリバティブは何も英米だけの十八番ではないのです。
八木アンテナ八木秀次博士が開発したアンテナで、レーダーの基本技術の一つです。
第二次世界大戦では、レーダー技術の優劣が勝敗の分かれ目になったのですが、レーダー開発には二つの発明が不可欠でした。一つは強力で波長の短い電波の発信装置、もう一つは指向性の高いアンテナでした。そして、この強力で波長の短い電波を発信する「分割陽極型マグネトロン」を開発したのが岡部金治郎、指向性の高いアンテナを開発したのが八木秀次でした。要するにレーダーの基本技術は二人の日本人の手によって開発されたのです。2人の発明を発展し、レーダー開発を進めたのが英米で、これと全く異なる方式の技術でレーダー開発を進めたのがドイツでした。日本の陸海軍とも、当時、ドイツ信仰に凝り固まっており、ドイツ方式でレーダー開発することしか頭にありませんでした。
シンガポールを日本軍が占領した際、英軍伍長がレーダーについて書いた書類を発見。その書類には「YAGI array」という用語が頻繁に出てきました。しかし、日本陸軍の技術将校はこのYAGIが八木秀次のことを指すことに全く気付かず、件の英軍伍長を尋問して初めて、それが八木アンテナのことを言っていることを知ったのでした。