3D革命 日本企業は生き残れるか

3Dと言っても、3D映画の話ではない。3Dプリンターの話である。3Dプリンターとは一言でいえば、立体コピーだ。専用の機械に、コンピューターで設計した3次元データを入力すれば、機械が勝手に素材を成形し、立体模型を作ってしまう。
従来は使える素材が樹脂に限られ、応用範囲が限られていたが、最近は技術が進歩し、金属、セラミックも成形できるようになった。
オバマ大統領は、2月12日の一般教書演説で、3D技術者を育成するために全米15か所に支援施設を作る方針を表明。3Dプリンターに、米製造業復活を託している。
今まで、日本の製造業を支えてきたのは、熟練工の金型技術だったのだが、この3Dプリンターはそうした熟練工の技術を陳腐化しかねない。大変なゲームチェンジャーだ。
3Dプリンターの導入は、欧米では進んでいるが、日本ではまだまだ。金型技術にあぐらをかいていると、製造業が米国の後塵を拝しかねない。日本企業の奮起を促したい。
参考:日本経済新聞13.2.19朝刊、12.11.7朝刊