インド成長鈍化

ADB(アジア開発銀行)は10月3日インドの成長見通しを前年同期比7%から5.6%に引き下げた。特に企業の新規投資の減少が目立つ。民間調査によるとインドの民間企業の新規投資額は9四75%半期連続で減り、7-9月期は75%減だった。インフレ率が昨年末から8月まで概ね7%台半ばで推移しており、中銀が目標とする7%未満を超える状況が続いているため、中銀も今年4月に3年ぶりに利下げして以来追加利下げに踏み切れないでいる。(日経12.10.4朝刊)
先進国経済が停滞する中、頼みは新興国だが、中国経済も急減速、インドも成長が鈍化するとなると、牽引力が存在しない。リーマンショック後は新興国の経済成長で経済危機を乗り切ったが、今回はそうもいかないようだ。世界経済の見通しがますます不透明になりつつある。