FRB QE3を開始

FRBは9月13日のFOMC声明で、QE3の実施を始め、以下を発表した。

  1. 住宅ローン担保証券MBS)購入を14日から開始。月額400億ドルを、インフレが抑制されている限り、労働市場の見通しが大幅に改善するまで購入を継続する。
  2. ツイストオペも継続する。
  3. 異例の低金利を維持する時間軸を2015年半ばに延長(従来は2014年終盤)から延長した。

第2・四半期のGDPは前期比年率1.7%増、8月の新規雇用者増加数は9万6000人と低調だ。失業率は8.1%に低下しているが、これは求職者数の減少が背景とみられる。FRBはすでに2兆3000億ドルに上る国債および住宅関連債券を買い入れている。もし、毎月400億ドルのMBSを、仮に3年間購入し続けるとなると、さらに合計1兆4000億ドルが積み上がることになる。
FRBの今回の決定には、政治的意図を読み取る見解も多い。共和党大統領候補のロムニー量的緩和に反対し、バーナンキを更迭するつもりだったからだ。バーナンキが、QE3により株高を実現、オバマを援護しようとしたとも考えられるからである。
(ロイターより)